話は前後するが10月11日。
旧新津市金津にある中野邸は石油で財をなした石油王の邸宅だ。
建坪370坪の邸宅も立派なものだが、こちらの庭はすでに庭の範疇から逸脱している。
12,000坪の敷地は小さな山だ。
この広大な土地に茶室や湯殿など、当時は19の建物が点在していたという。
これほどの庭園や母屋を造るとは、よほど顕示欲が強く傲慢で鼻持ちならない奴に違いないと思ったのだが、パンフレットを読んでみると当時職にあぶれた失業者を救済するために中野家が私財をなげうっておこなってきたのだと判った。
頭の下がる思いだ。
まだ少し紅葉には早かったが木漏れ日の中を散歩しているだけで気持ちが良い。
途中途中で足を止め撮影した写真をご覧いただきたい。
この日は中野邸を出た後、海に向かって夕日を撮影した。
それにしても日の落ちるのが早い。秋の日は「つるべ落としと」いうがあっというまに海に沈んでいった。